岩手のニュース

水門自動閉鎖運用スタート 岩手県宮古・高浜など8基

自動閉鎖する陸閘を見守る消防団員=宮古市の高浜1号陸閘

 岩手県は31日、津波警報、注意報の発令時に水門などを遠隔操作で自動閉鎖するシステムの本格運用を一部地域で始めた。これにより、水門の閉鎖作業に当たる消防団員らの安全が確保される。全県に自動閉鎖システムを構築するのは全国で初めて。
 運用が始まったのは宮古市高浜海岸の陸閘(りっこう)(防潮堤の切り通し部分)など4基、同市神林海岸の水門など2基、大船渡市合足(あったり)海岸の水門など2基の計8基。県は今後、約220基にシステムを順次導入していく。
 全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報や注意報を県が受信すると、衛星回線で水門などの閉鎖信号が送信される。県庁であった開始式で、達増拓也知事と宮古、大船渡両市の消防団長がJアラートの模擬信号を送るスイッチを押した。
 宮古市高浜海岸の高浜1号陸閘では、地元消防団員らが閉鎖状況を見守った。信号を受信すると、陸閘上部の赤色回転灯が点灯してゲートがゆっくり閉まり始め、約3分で閉鎖が完了した。
 東日本大震災では、県内で水門の閉鎖作業に当たった消防団員48人が犠牲になった。達増知事は「安全で確実な運用に努めたい。全国で活用されるよう岩手の取り組みを発信したい」と話した。
 消防団員17人が犠牲になった宮古市消防団の山下修治団長は「危険な現場に赴く必要がなくなり、大変ありがたい」と語った。


関連ページ: 岩手 政治・行政

2017年08月01日火曜日


先頭に戻る