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<台風10号>楽ん楽ん遺族「避難行動説明を」

 昨年8月の台風10号豪雨による洪水で犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の入所者9人のうち6人の遺族が、施設を運営していた医療法人社団「緑川会」(岩泉町)に対し、被災当時の避難行動についての説明などを求める書面を近く提出することが2日、分かった。求めに応じない場合、一部遺族は法的手続きを検討するという。

 複数の遺族によると(1)当時、施設内にいた女性所長による説明(2)施設跡地に建立を予定している慰霊碑に関する意見交換−などを求める。
 遺族の一人は「被災から間もなく1年がたとうとしているのに法人から詳しい説明がない。9人が犠牲になった理由を知るには、遺族側がまとまって対応するしかない」と話した。
 緑川会は昨年10月に遺族を対象とした説明会を開いたが、女性所長は入院中のため欠席。避難行動についての詳しい説明はなかった。遺族はその場で再度の説明会の開催を求めたが、実現していない。
 緑川会は近日中に慰霊碑の建立に着手し、一周忌となる30日までに完成させる方針だ。しかし十分な真相究明がなされない状況での建立には、複数の遺族が反発を強めている。
 緑川会の佐藤弘明常務理事は取材に「慰霊碑建立の決定は、まだ遺族に連絡していない。慰霊碑に足を運びたくない遺族もいるだろうが、法人として弔いの場を設けなければならないと考えている」と話す。


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2017年08月03日木曜日


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