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宮沢賢治の作中登場の曲をCD化 仙台のジャズカフェバー経営者

宮沢賢治が触れたジャズなどのCDを制作した佐々木さん

 花巻市出身の詩人で童話作家の宮沢賢治(1896〜1933年)の作品に登場するタンゴやジャズなどの曲を収録したCD「ジャズ 夏のはなしです〜宮沢賢治が出会った洋楽はやり歌・ジャズ〜」が、12日に発売される。仙台市青葉区でジャズカフェバーを経営する佐々木孝夫さん(68)が企画し、当時のSPレコードを集めて録音した。賢治がクラシック以外にも幅広いジャンルの音楽に触れ、作品に取り入れたことがうかがえる1枚だ。

 CDには15曲を収録。戯曲「ポランの広場」に出てくるタンゴ「アシェンダ」(1914年録音)やジャズ「キャットウイスカー」(22年)などがある。一部は声楽とインストゥルメンタル版(歌のない楽曲)を収めた。
 名作「セロ弾きのゴーシュ」には、タヌキの子が「『愉快な馬車屋』を弾いてください」と頼み、主人公が「なんだ愉快な馬車屋ってジャズか」と言う場面がある。「愉快な馬車屋」という曲の存在は不明だが、佐々木さんは全米でヒットした「馬小屋のブルース」だと解釈し、1917年のレコードから録音した。
 佐々木さんは詩「『ジャズ』夏のはなしです」など複数の作品に「ジャズ」が出てくることを知り、賢治と音楽の関連を調べるようになった。
 CD制作には、賢治が聞いたと思われる版のレコードを国内や海外のオークションで入手し、雑音を低減させて録音した。音源が入手できなかった曲はできるだけ年代が近い版を収めた。
 賢治とクラシックのCDは既に出版されているが、洋楽を中心にしたCDは初めてという。佐々木さんは「賢治の音楽に興味を持った人がたどり着くCDになればうれしい」と語る。
 価格は2592円(税込み)。花巻市の宮沢賢治イーハトーブ館などで販売する。連絡先はジャズミーブルース・ノラ022(398)6088。


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2017年08月04日金曜日


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