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富谷で水素製造・配送実証へ 太陽光施設を活用

 宮城県富谷市、みやぎ生協(仙台市)、日立製作所、丸紅(ともに東京)の4者は4日、太陽光発電を活用して製造した水素を合金に取り込み、一般家庭などの電力として利用するサプライチェーン実証を今月末に同市で始めると発表した。
 二酸化炭素の削減に向けて水素を使った実証は進むが、太陽光発電と合金、既存配送網を組み合わせたサプライチェーン実証は全国初。環境省の2017年度地域連携・低炭素水素技術実証事業に採択された。
 計画によると、富谷市にあるみやぎ生協物流センターの太陽光発電施設を活用し、水電解装置で水素を製造。水素を吸収させた合金カセット(縦横各約40センチ、高さ約10センチ、重さ約20キロ)を同生協のトラックで市内の生協組合員3世帯、明石台店、市日吉台小の児童クラブに届ける。
 水素は合金カセット内で安定していて爆発などの危険がなく、一般のトラックで配送できる。合金カセットは純水素燃料電池に組み込んで発電。明石台店で5キロワット、他は700ワットの電力として使う予定だ。
 19年1月に配送開始、20年3月末まで実証を予定。実証結果は東北大や県産業技術総合センターに提供し、助言を受ける。
 富谷市役所で記者会見した宮本弘みやぎ生協理事長は「既存のインフラを活用して実験を進め、低炭素社会の実現に向けて貢献したい」と話した。若生裕俊市長は「エネルギーの地産地消へ確かな一歩を踏み出すと期待する。水素産業の集積も視野に入れて実証に取り組む」と語った。


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2017年08月05日土曜日


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