福島のニュース

福島・飯舘「ミニ復興拠点」整備を 住民らが要望

地域の復興について話し合った総会の前には、住民たちが地元の墓地で伸びた草を刈った=6日、福島県飯舘村長泥

 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域に指定されている福島県飯舘村長泥地区の行政区は近く、地区内に「ミニ復興拠点」を整備するよう求める要望書を村に提出する。全域の除染は断念した上で、拠点内に地区民が宿泊できる施設や災害公営住宅の建設などを求めることにした。
 要望書提出の方針は6日、行政区が地元の集会所で開いた総会で、参加した約50人に説明した。それによると、ミニ拠点は現在の集会所、体育館、グラウンドがある場所に設定。宿泊施設のほか、地区の歴史を伝える資料館の整備を求める。
 災害公営住宅は帰還希望者に応じた規模を想定。県道沿いの農地に太陽光発電施設も建設し、売電収入を得られるようにしたい考えだ。
 総会では「除染範囲は復興拠点から周辺に広がらないのか」「自宅や田んぼを元に戻してほしい」と除染の拡大を望む意見が出た。
 行政区長の鴫原良友さん(66)は「これまで村や国に何度も(全域の)除染を求めたが駄目だった。誰も納得できないが、妥協しないと前に進めない」と苦渋の表情で理解を求めた。
 帰還区域について、国は「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)を設け、除染とインフラ整備を一体的に進める計画。ただ対象は自治体の中心部などに限られる方向で、周辺部などの復興の在り方が課題となっている。


関連ページ: 福島 社会

2017年08月08日火曜日


先頭に戻る