宮城のニュース

<仙台七夕まつり>地元、観光客 天仰ぎ落胆

風雨が強まり、一番町四丁目商店街の竹飾りから吹き流しが外された=8日午前10時40分ごろ、仙台市青葉区

 仙台七夕まつり最終日の8日、仙台市中心部は台風5号の影響で風雨が強まり、お祭りムードがかき消された。アーケード中央部に屋根がない青葉区の一番町四丁目商店街は七夕飾りが倒れる恐れがあるとして、飾りを撤去する異例の方針を決定。商店主らは「こんな七夕は初めてだ」と天を仰ぎ、観光客は「せっかく来たのに残念」と嘆いた。

 同商店街は決定を受け、役員らが各店舗を回り、七夕飾りの撤去を呼び掛けた。生花店の佐藤若菜さん(37)は2カ月かけて作ったという吹き流しを取り外し、「台風で撤去なんて経験がない。一年に一度の祭りなのに」と悔やんだ。
 履物店の伊藤玲子さん(65)は「過去に飾りが雨を吸って重くなり、竹が大きくしなったこともあった。安全のためにはしょうがない」と落胆した。
 多くの観光客は全面に屋根がかかるアーケード街で七夕を見物。宮崎市から夫婦で訪れた松下俊一さん(62)は「台風で祭り全体が中止になると思っていた」とほっとした様子だった。
 札幌市の三浦美智子さん(58)は「天気が悪くて悲しかったけど、飾りは素晴らしく感動した。絶対にリベンジする」と再訪を誓った。
 前日からイベントの中止が決まっていた青葉区の勾当台公園市民広場には観光客の姿がほとんどなく、作業員が終日、ステージや露店の撤去に追われた。
 「みんながこの日のために準備してきた。来年は好天を願いたい」。主催するまつり協賛会の事務局長、今野薫さん(61)は祈るように語った。


関連ページ: 宮城 社会

2017年08月09日水曜日


先頭に戻る