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三沢に寺山修司の世界「幻想市街劇」公演

市街劇のプロローグ。中央の座った男性は、この場で髪を丸刈りにされ、顔を白く塗られた
米軍基地専用線路の跡を走るトロッコ

 寺山修司が手掛けた市街劇の新作「幻想市街劇『田園に死す』三沢篇(へん)」が6日、青森県三沢市中心部や市寺山修司記念館などで開かれ、来場者が現実と幻が入り交じった世界を楽しんだ。
 一般公募の105人を含め、300人以上が出演者、スタッフとして参加。顔を白く塗った出演者が市中心部の路上に集まり、プロローグが上演された。
 その後、紙飛行機が落ちた場所に時間を記入する少年、米国漫画のポパイ、さまざまな長さを測り続ける女性、米軍基地専用線路の跡を走るトロッコなど、市内各地で約60演目が同時に展開された。
 来場者は公演の時間と場所が記入された地図を手に、寺山修司のお面をつけて各地点を訪れた。出演者に話し掛けられ、演劇の一部に取り込まれる人もいた。
 プロが髪を切る「青髭(あおひげ)理髪店」の演目に参加した千葉市の大学3年枌(へぎ)唯香さん(20)は「『前髪を切って』と言ったら、バリカンで切られてびっくりしたけど、面白かった」と喜んだ。
 トロッコに乗った石巻市の自営業古里裕美さん(30)は「逆に一般の人の方が劇の出演者のようで、風景までセットに見えた。どれが現実か分からない感じだった」と話した。
 最後は出演者が市公会堂に集結。最後の場面を演じ、約7時間にわたる市街劇は幕を閉じた。
 市街劇は寺山修司記念館の開館20周年を記念したイベントで、同館指定管理者の「テラヤマ・ワールド」が主催し、三沢市が共催。寺山主宰の演劇実験室「天井桟敷」のメンバーで、演劇実験室「万有引力」主宰のJ・A・シーザー氏が総指揮を務めた。


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2017年08月09日水曜日


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