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<山形大アカハラ自殺>助教、自殺前に厳しい指導 学生「卒業できないかも」

 山形大工学部(山形県米沢市)の男子学生が2015年11月、指導教員の助教によるアカデミックハラスメント(アカハラ)を苦に自殺した問題で、学生は自殺する2日前、卒業研究の中間発表練習会で、研究内容の不備を他の学生の前で数十分にわたり厳しく指導されていたことが8日、大学が設置した第三者調査委員会の報告書で分かった。
 学生は助教と過ごす時間が研究室内で最も長く、調査委は「延々と続くストレス」が自殺の原因になった可能性を指摘している。
 調査委が行った同じ研究室の学生・院生らへの聞き取りによると、助教は発表内容だけでなく、学生の研究姿勢も批判。学生は発表会の後、「卒業できないかもしれない」と思い悩んでいた。助教は研究室の学生たちが質問しても「自分で調べろ」という立場で、具体的な指導をすることは少なかったという。
 自殺した学生は、助教が過ごす室内に必要な実験器具が置かれていたため、他の学生より助教と2人で過ごす時間が長かった。
 調査委は、学生は助教の機嫌を損ねると、叱責(しっせき)や人格を否定するような発言を浴びせられる危険があると感じ、「気軽に質問したり本音を伝えたりすることができなかったと推測される」と分析している。
 学生が自殺の数カ月前、必修科目の中間試験と研究室の研修旅行が同じ日程になった際に試験を受けたいと申し出たのに対し、助教は「研究と授業のどっちが大事か」と詰問。研修旅行への参加を半ば強制していたことも分かった。


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2017年08月09日水曜日


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