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<リボーンアート>作品の魅力、被災地でやる意味…責任者が紹介します!ガイド役担う

RAFを象徴する「White Deer(Oshika)」の前で作品の説明をする恵津子さん(左)と浩一さん

 宮城県石巻市の牡鹿半島などで開催中のアートと音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」で、アート部門を総括するワタリウム美術館(東京)の館長和多利恵津子さん(60)、最高経営責任者(CEO)浩一さん(57)のきょうだいが作品を巡るツアーガイドをしている。東日本大震災の津波被害や復興の様子を交えながら、野外展示の作品の魅力を伝えている。
 「普通は作品を雨ざらしにしない。美術的に過激でしょ」。山道を20分歩いてたどり着いた浪田浜で、浩一さんが生き生きした口調で作品を紹介する。
 浜辺では刺しゅうや土に描かれた絵などが風雨にさらされた環境に並ぶ。浩一さんは「苦労して行っても見る価値のある作品になった」と満足げに語る。
 毎週日曜日のツアーには宮城県内外の美術ファンが集まる。6日は25人が参加し、バスに添乗した浩一さんが「日和山に多くの住民が避難した」「石ノ森萬画館は1階まで津波が来た」などとアナウンスした。
 浩一さんは「震災の話をしなければここでやる意味がない。被災の状況や防潮堤建設の賛否、遺族の思い…。参加者に関心を持ってもらうだけでも意味がある」と話す。
 RAFとの関わりは2014年春。実行委員長の音楽プロデューサー小林武史さん(新庄市出身)に協力を求められた。「被災地でアートに何ができるのか。逃げずにトライしたいと思った」。石巻に月1、2回通い、展示場所を探しては国内外のアーティストに出展を打診した。
 準備を進める中で地元の若者がまちづくりに頑張っている姿を目にした。浩一さんは「普段はできないことをやる場がRAF。若者にそういう姿を見せて未来に希望を持ってもらえるようにしたい」と語る。
 恵津子さんは「震災でゼロになった場所で展示する貴重な機会をもらった。それぞれのアート作品に東北へのメッセージが込められており、その思いを感じてほしい」と多くの来場を呼び掛ける。


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2017年08月11日金曜日


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