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<入試のツボ>学校独自問題導入も

◎高校受験・大学入試改革の影響

 「知識・技能の習得」重視から「課題解決能力の育成」へ。2020年度、大学入試が大きく変わる。
 これまでの知識偏重型から思考力、判断力、表現力が求められる出題に比重が移る。知識や技能の習得だけでなく、それをいかに使いこなし、社会(世界)と関わるかという点を意識した改革で、今後の教育が目指すところもここにある。
 大学入試が変わるということは、高校の学習内容が変わってくる。それが高校入試にどのような影響を与えるのか考えてみたい。
 県の高校入試はここ数年、平均点が比較的高めに推移しているが、全国には落ち込んでいる地域もある。記述式の問題、高度な思考力が必要な問題が増えたことが要因とみられる。
 毎年、何万人も受験する公立高入試。1種類の問題にあらゆる学力層が挑む図式が今後も続くとすれば、出題内容がさらに難しくなることは考えにくい。
 仮に、大学入試で要求されるような力を試す問題を高校入試でも増やすなら、各高校が入試問題を作成する「学校独自問題」制度を導入するのが自然だろう。
 大学入試改革のもう一つの目玉、「使える英語」の習得への対応では既に大阪府で動きがあった。高校入試の英語でリスニングの配点が全体の約33%、ライティングが約20%になった。
 ライティングも自分の考えを英語でまとめるという問題で、単に与えられた日本語を英語に訳すような出題ではない。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を均等に測る方向にかじを切ったと言える。
 とはいえ、思考力、判断力、表現力のもとになる基礎、基本を徹底することが重要であることに変わりはない。いずれ高校入試に挑む小中学生には「土台がもろくては強固な学力は生まれない」ことを意識してもらいたい。(あすなろ学院・進藤誠富谷大清水教室長)


関連ページ: 宮城 社会 入試のツボ

2017年08月12日土曜日


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