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<震災6年5カ月>原発被災地で復興願う盆踊り あす開催

7年ぶりの盆踊りに向け、やぐらを建てる住民有志=福島県飯舘村
福島県葛尾村で販売するスティックフライ(左)などを手にする郡山女子大短期大学部の学生たち

 東京電力福島第1原発事故で被災した福島県飯舘、葛尾両村で14日、それぞれ復興を願う盆踊りが開かれる。避難指示が今春解除された飯舘村飯樋地区は、住民有志が7年ぶりに復活させる。葛尾村では大学生が企画と運営に携わり、特産品を使った商品の販売で盛り上げる。

 飯樋地区の盆踊りは地区集会所前で開催。カラオケ大会や焼きそば、ビールを無料提供し、先着50人には地元で営業を再開した「ゑびす庵」のうどんを無料で振る舞う。
 盆踊りにはかつて約1000人が集まった。2日間通行止めにした村道で、力士や芸者姿などになる仮装踊りが繰り広げられた。
 今回は有志16人が「古里のいい思い出をつくる場をもう一度」と実行委員会を組織。一部は避難先から駆け付け、高さ約3.5メートルのやぐらを建てるなど準備を進めてきた。
 「40年以上続いた盆踊りは地域の交流の場だった」と発起人で実行委員長の荒利喜さん(67)。「何人集まるかは分からない。それでも伝統を後世に引き継ぎたい」と意気込む。
 葛尾村の避難指示は昨年6月、一部を除き解除された。各地の大学が復興を支援しており、村役場近くの広場である盆踊りも学生有志が協力する。
 郡山女子大短期大学部(郡山市)の学生はスナック菓子を販売。村の伝統食「凍(し)み餅(もち)」を揚げたスティックフライ(200円)など考案した商品で、地域の味の魅力を発信する。
 日大工学部(郡山市)の学生は、子ども向けにキャンドル作り体験を企画。昨年から関わる工学部学生団体の代表で3年の片岡直樹さん(20)は「多くの方に楽しんでもらい、コミュニティー再生につながればうれしい」と話す。
 盆踊りは飯舘村飯樋地区が午後4時、葛尾村が午後6時スタート。


2017年08月13日日曜日


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