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<リボーンアート>被災住宅が展示会場に

被災家屋のギャラリーで作品を説明する有馬さん(左)

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市中央2丁目の築70年以上の木造住宅が、同市の牡鹿半島などで開催中の「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」の展示会場として生まれ変わった。企画したのは、RAFに合わせて4月、同市田道町に移住したアーティスト有馬かおるさん(48)。再生した木造住宅をジャンルを越えた芸術の発信拠点として活用する。
 木造住宅は2階建て。津波で浸水したが、「人が集まる場所にしてほしい」という所有者の願いもあり、1階をガラス張りの約20平方メートルの多目的スペースに改装。被災を免れた2階部分も展示スペースとして使っている。
 有馬さんが過去に運営に携わったギャラリー「犬山のキワマリ荘」(愛知県)などで活動するアーティストが出展し、人の形をしたオブジェなどを飾って独特な空間を演出している。
 有馬さんは愛知県生まれで、ペインティングをメインとするアーティスト。ギャラリーに住みながら制作、展示する斬新な試みなどで知られ、今回は活動拠点だった千葉県柏市から移住し、準備を進めてきた。
 12月からは木造住宅をギャラリー「石巻のキワマリ荘」としてオープンさせ、演劇や彫刻、写真、映像の作品を週末限定で公開する予定だ。
 有馬さんは「地元の人たちと同じ目線になる必要があると思って移住した。厳選した作品を展示して東北の現代美術の発信拠点にしたい」と意気込んでいる。


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2017年08月15日火曜日


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