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<水のある風景>クイズ通し「宝」知る

内川沿いを歩く参加者
下流にある、コメどころ大崎の水田を潤している内川

◎2017夏・涼(7完)内川(大崎)


 宮城県大崎市岩出山中心部を流れる水路、内川沿いに5日朝、約100人の親子連れが集まった。国指定史跡・名勝「旧有備館及び庭園」の裏手から遊歩道「学問の道」を出発。クイズに答えながら、下流へ1.6キロ歩いた。開催16回を数えた「内川夏まつり」の恒例行事「宝探しウオーク」だ。
 クイズ問題の一例は「内川を造ったのは誰?」。正解は「伊達政宗」。後の仙台藩祖が、米沢から岩出山に居城を移した1591年に開削した。江合川から水を引き、幅11.8メートル、深さ2.4メートルの外堀として、城の守りを固めた。
 答えの選択肢の一つ、「大崎土地改良区」は引っかけだから要注意。現在、内川の維持管理を担い、下流域の農地約3300ヘクタールに用水を供給する。全国屈指のコメどころ大崎耕土を支える役割が評価され、内川は昨年11月、国際かんがい排水委員会の「世界かんがい施設遺産」に登録された。
 美しい内川を守ってきたのは地区住民だ。コンクリートで川の両岸と底の3面を固める改修計画が1988年に持ち上がると、景観保全を求める運動を展開。天然石約10万個を積み上げる護岸方式に変えさせた。
 「受け継がれた清流を守り、後世に伝えたい」。清掃などを続ける「内川・ふるさと保全隊」の真山智隊長(80)は誇りを胸に、こう語る。


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2017年08月16日水曜日


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