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<島マガジン>大島の魅力全国へ 気仙沼の高校生らが取材・執筆に奔走

島内ガイドの村上まき子さん(左から2人目)から、津波で被災し再建された導き地蔵堂(奥)についての話を聞く生徒たち

 宮城県気仙沼市の離島・大島の高校生らが、隔月誌「島へ。」(海風舎)12月号の特集に大島の記事を掲載してもらうため、取材、執筆に奔走している。祖父母世代から聞かされた昔話や生息する鳥獣、人々のなりわい、島の特産品などに焦点を合わせる。生徒らは「古里の島の素晴らしさを全国に知ってもらうチャンス。いい雑誌にしたい」と意欲を燃やしている。
 被災地の青少年支援に取り組む仙台市の一般社団法人「3710Lab(みなとラボ)」と海風舎が、気仙沼大島大橋の2018年度開通を前に、若い世代に島の未来を考えてもらおうと企画した。
 同誌は「日本で唯一の島マガジン」をうたい、根強いファンを持つ。今回は、島在住や出身を中心に7人の高校生・高専生らが6月から会議を重ね、関心を持つ事柄を取材。写真も撮影し、締め切りの10月まで編集・執筆を続ける予定だ。
 海風舎の編集者が、取材対象の選び方やインタビューの方法、文章構成などをアドバイス。初めのうち、生徒たちは約束を取り付けるための電話も緊張でカチカチだったが、次第に自然体で取材に臨めるようになった。
 11、12日には、江戸時代から栽培されてきた伝統野菜「大島かぶ」の畑や、その料理を出す飲食店、頂上から島や周辺のリアス海岸を一望にできる亀山、たびたび島を襲った津波の伝説にまつわる「導き地蔵」などに足を運んだ。
 大島在住で気仙沼高2年の菅原碧さん(16)は「東日本大震災は忘れてほしくないが、復興を別にしても島は魅力にあふれた観光地だと知ってもらいたい」と強調する。
 大島出身で、一関高専2年に在籍して寮で暮らす小野寺大我さん(16)は「島を離れてみて、自然豊かな故郷の良さも、生活の不便さなどの問題点も見えてきた。多くの人に読んでほしい」と話す。
 気仙沼市の本土側在住で菅原さんと同級生の後藤理菜さん(17)は「生態系に興味がある。しっかり調べたい」、同じく佐藤俊太さん(16)は「ものを書く仕事をしたかった。島外からの視点も役に立つのでは」と意気込む。
 みなとラボの北悟代表は「大島大橋の開通で島の生活は変化するだろう。暮らしや歴史、文化を振り返ることで若者たちが島の未来を考える機会になればいい」と語った。


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2017年08月17日木曜日


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