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<大川小保存>校舎内部非公開へ 石巻市が住民らに方針説明

 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲となった石巻市大川小の遺構保存を巡り、市は17日、津波の痕跡が残る旧校舎の内部を非公開とする方針を明らかにした。市河北総合支所であった遺族や地元住民らとの会合で説明した。
 会合は非公開で住民ら13人が出席。校舎への立ち入りや、釜谷地区と遺族会が校舎南側に設置した慰霊碑の移設場所など、市が6月にまとめた整備方針で未定だった点を中心に話し合った。
 市の担当者は会合後、内部の非公開について「校舎に入らなくても(震災のことを)十分説明できる。出席者から異論はなく、基本設計に反映させたい」と語った。
 見学コースは低学年棟、プール、渡り廊下などを含め、今後検討する。
 内部公開を巡っては、遺構保存を議論する検討会議や住民説明会で「津波の脅威を伝えるため公開は必要」との意見が多かった一方、安全対策などの面から慎重な声もあった。市は建築基準法などを考慮しつつ、住民らの意見を聞いて判断するとしていた。
 慰霊碑は校舎東側にある観音寺の敷地内に移す方針。市は9月にも基本設計に着手し、2018年夏ごろまでに策定する予定。住民説明会を経て実施設計を策定し、19年度末の遺構整備完成を目指す。
 大川小の遺構保存では昨年7月〜今年3月、有識者や遺族らでつくる検討会議が5回の会合を開催。市は意見などを踏まえ、6月に整備方針を策定。その後も意見を集約して基本設計の方針を固め、今回の会合で住民らの合意を得た。


2017年08月18日金曜日


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