岩手のニュース

<盆踊り>都会の若者が14年ぶり復活後押し 被災地支援機に交流

地元住民と若者たちが復活させた上の坊集落の盆踊り=16日、陸前高田市

 18世帯、約50人が暮らす岩手県陸前高田市小友町の上の坊集落で16日夜、14年ぶりに盆踊りがあった。復活を後押ししたのは、東日本大震災をきっかけに交流を深める首都圏などの若者たちだった。
 夕闇の中、常膳寺の境内に広がる踊りの輪。久しぶりに顔をそろえた住民たちに交じって、浴衣を着た20〜30代の若者たちの笑顔があった。
 「こんなに人が集まったことはない。涙が出る」と集落会長の新沼裕さん(67)がつぶやいた。上の坊集落もまた、高齢化や人口減で恒例行事の盆踊りが途絶えて久しい地域の一つだった。
 それが震災後、若者が空き家に移住。復興支援活動を通じて同世代の人々が集落を訪れるようになり、地域住民と交流を深める中、盆踊り復活に向けて協力を買って出た。
 草刈りややぐら組み、灯籠の設置に一緒に汗を流し、地元のお年寄りから「高田音頭」などの振り付けや浴衣の着付けを教わった。
 東京都中野区の会社員板橋優女(ゆめ)さん(23)は「集落の一人一人とつながっていると感じられ、うれしくなった。地域の人たちと何かしたかった」と話す。新沼さんは「大きな後押しで住民たちもやる気になった。盆踊りが続き、いずれ若者たちが定住してくれたらいいと願っている」と笑顔を見せた。


2017年08月18日金曜日


先頭に戻る