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<奥山市長>「市役所一家」今後変化も

「8年務めたが、政治家としては未熟者だった」と振り返る奥山市長

◎21日に退任 奥山仙台市長に聞く(下)


 21日に退任する奥山恵美子仙台市長は河北新報社のインタビューで、市役所の体質や自身の性格について語った。
 −市役所出身の市長の功罪は。
 「『功』は行政の安定性・継続性への志向が体質化しており、その方向に働くことだ。『罪』はその裏返しで、安定と継続を是とする気質が染み込み過ぎ、斬新な改革や異次元の改革には結び付きにくい」
 −市役所内に後任を期待する人材はいなかったか。
 「『功』の部分だけを積極的に取り上げて私が評価するのは僭越(せんえつ)だ。外部から市長を迎えることもできる中で『何としても内部から』という意見が外部から出るならともかく、内部の人間が言うのは今の時代、(市民の理解を得るのが)難しいとも思った」
 −郡和子新市長下で、身内の論理優先で固まる「市役所一家」は変わるか。
 「首長の思いを具現化するため組織力を集中させるのが行政機構。その意味で職員と市長の関係は変わらないが、OBは郡さんと共に仕事をした経験がなく、違った受け止め方をするだろう。数年後には変化を実感するのではないか」
 −郡氏と市議会が対立関係になる可能性がある。
 「市長の政策提案に『否』と言えるのが議会の最大の力。是々非々の姿勢は望ましいが、2年後の市議選(での市長のスタンス)を考えると、議会側も対応が難しいだろう。市民のための市政が共通目的。意味のある議論のキャッチボールをしてほしい」
 −8年間、淡々と仕事をこなした印象だ。
 「子どもの頃からの性格だ。両親が不仲で、間を取り持つ調整役としての自分がいた。学校でも優等生で感情を出すタイプではなかった」
 −3選への意欲も希薄だった。
 「市長職が人生の全てとは思っていなかったのだろう。役割から降りることに気持ちの垣根はなかった。(ある種の)こだわりが無いと政治家ではない。政治家が本業にならなかったということだ」
 −仙台との今後の付き合い方は。
 「20歳までに20回引っ越し、常に『仮の生活』という感覚だった。仙台には50年近く住み、ついに古里ができたような心境だ。今後も仙台の一員でありたい。市職員時代から生涯学習分野などで付き合いのある人たちが『一緒にやろう』と待っているかもしれない」


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2017年08月19日土曜日


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