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「ハーバード大生が見た東北」被災地の今、ブログで発信 

被災地に再建された商店街に立つモトイさん=宮城県南三陸町の南三陸志津川さんさん商店街

 河北新報社で6月下旬からインターンシップ(就業体験)に取り組んでいる米ハーバード大2年モトイ・クノ・ルイスさん(20)が、東日本大震災の被災地を訪れ、津波被害の痕跡や復興の現状をブログにつづっている。英語で900〜2000語の長文記事を既に7本執筆。被災現場での見聞に日本文化への考察を加え、旺盛に発信している。

 記事は「Tohoku:The 
Harvard Perspective(ハーバード大生が見た東北)」とのタイトルで、河北新報社のホームページに掲載中。仙台市の震災遺構、旧荒浜小(若林区)を皮切りに訪れた十数カ所を題材とした。
 児童ら計84人が死亡・行方不明になった石巻市大川小の記事では、訪問時に雨が降っていたことから「涙雨」を連想したと記し、犠牲を防げなかった背景を探った。20メートル超の津波に襲われた宮城県南三陸町戸倉地区では、児童たちが避難した神社の写真を掲載し、多発する自然災害と日本人の宗教心に関心を寄せた。
 岩沼市沿岸に整備中の「千年希望の丘」にも足を運んだ。植林による緑の防潮堤に好感を示し「自然を遠ざけるのではなく、自然とつながることで災害を防ごうとしている」と書いた。
 モトイさんは、河北新報社とハーバード大が締結した人材育成・交流事業の一環として、6月27日〜今月22日の約2カ月間、仙台に滞在。同社主催の防災ワークショップ「むすび塾」や新聞を教育現場で活用するNIE活動も体験し、ブログで紹介した。
 今月5〜8日には、同大ライシャワー日本研究所と岩手大などが陸前高田市で共同開催したグローバルセミナーに参加。同市の震災復興や七夕祭りでの交流について、近く報告する。
 帰国を前に、モトイさんは「実際に被災現場に立ち、津波の破壊力や、家族や友人を亡くした悲しみを実感した。宮城県北のリアス海岸地域と、県南の沿岸部で被災の様相が異なるのも印象深い。東北で見聞きしたことをアメリカでも伝えたい」と話した。
 モトイさんのブログのアドレスはhttp://www.kahoku.co.jp/special/spe1151/


2017年08月19日土曜日


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