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<認知症予防>雑巾縫い園児に手ほどき 仙台の特養ホーム「表情生き生き」手応え

女性高齢者の手ほどきを受け、雑巾縫いに挑戦する園児=8日、仙台市若林区沖野のろりぽっぷ保育園

 保育園児への雑巾の縫い方指導を高齢者の認知症予防に活用するプロジェクトを、仙台市若林区上飯田の特別養護老人ホーム「萩の風」が始めた。社会参加を実感してもらう取り組みで、関係者は「利用者の表情が生き生きしてきた」と早くも手応えを得ている。

 デイサービスやショートステイ利用者のうち希望者2、3人が隣接の若林区沖野の「ろりぽっぷ保育園」を訪問。年長組の4〜5歳児数人に針と糸を使って雑巾の縫い方を教える。教える際は施設の職員がサポートに当たる。
 8日にあった2回目の訪問で、利用者の女性3人が指導役を務めた。園児らは女性たちからアドバイスを受け、約1時間かけて雑巾1枚を縫い上げた。
 女性の一人は「園児たちは言うことをちゃんと聞いてくれるし、のみ込みが早くて教えがいがある」と笑顔を見せた。
 保育園を運営する「ろりぽっぷ学園」の加茂光孝学園長は「核家族化により今の園児たちは祖父母と接する機会が少ない。リズムがゆったりした年配者と過ごす時間は貴重な経験だ」と語る。
 萩の風は2年前から、利用者らが縫った雑巾を近隣の沖野東小に寄付する社会貢献活動を続けている。今回の取り組みはこれまでの活動を一歩進め、利用者がより社会参加を実感できる方策として考案され、1日に始めた。
 田中伸弥施設長は「針を使うので利用者は緊張感を持って相手をする。子どもたちの素直な反応に接して、施設内にいるよりずっと表情が豊かだ」と好感触を得た様子。今後、プロジェクトの定期化を目指す考えだ。


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2017年08月19日土曜日


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