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米大学生、美里も古里に 曽祖父の出身地で親類と念願の対面

親戚に当たる寺島さん(左)と対面し、喜ぶハンコックさん

 宮城県美里町(旧不動堂村)出身の曽祖父を持つ米ユタ州の大学生ヨルダン・コール・ハンコックさん(20)が14日、町内の遠縁と初めて対面した。交流が途絶えていた親類と対面できたハンコックさんは「第2の古里ができた」と喜んでいる。

 ハンコックさんの曽祖父寒河江徳蔵さん(1969年に72歳で死去)は1929年、家族でブラジル・サンパウロに移住した。徳蔵さんの孫で米ユタ州在住の清子さん(63)が、米国人男性(65)と結婚し、ハンコックさんが生まれた。
 ハンコックさんは2015年10月、大学を休学し、末日聖徒イエス・キリスト教会(米ユタ州)の宣教師として来日。東北の複数の教会で、住民に英会話を教えるなどボランティア活動をした。母から県内にいると聞いていた遠縁の存在をずっと気にしていた。
 今年7月下旬、同教会日本仙台伝道部の日本人スタッフの協力で、徳蔵さんの戸籍謄本の発行を美里町役場に申請。戸籍謄本の本籍地を手掛かりにスタッフたちが住民に聞き込みを重ね、徳蔵さんの親戚に当たる寒河江孝之さん(48)=美里町=と、徳蔵さんの妻ツナノさん(71年に71歳で死去)の親類、寺島綱蔵さん(86)=涌谷町=の存在が分かった。
 ハンコックさんが今月14日に双方の自宅を訪ねると、2人とも「驚いた」「顔が似ている」と歓迎してくれた。寺島さんから、徳蔵さんや、清子さんの幼い頃の写真を見せてもらったという。
 ハンコックさんは18日に米国に向け帰国した。「幼い頃の母の写真を見て感動して泣いてしまった。帰国直前に日本の親戚に会うことができて、とてもうれしい」と話した。


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2017年08月20日日曜日


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