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<甲子園>馬目サヨナラ打 土壇場で集中力発揮

大阪桐蔭−仙台育英 9回裏仙台育英2死満塁、馬目が中越えにサヨナラの2点二塁打を放つ。捕手福井(庄子徳通撮影)

 殊勲の一振りは途中出場の伏兵だった。仙台育英は1点を追う九回2死満塁、馬目が中越えに逆転サヨナラ打。2年ぶりの8強入りを決めた。背番号16のヒーローは「打った瞬間、何が何だかさっぱり分からなかった。頭(の中)が真っ白でした」と興奮気味に振り返った。
 大阪桐蔭の先発柿木の前に八回までゼロ行進。追い込まれた九回、3番山田から始まる攻撃で「回ってくるなら2死満塁しかない」と心の準備だけはしていた。
 2死から杉山の中前打と渡部の四球で一、二塁。続く若山は平凡な遊撃へのゴロ。万事休す、と誰もが思った瞬間、送球を受けた一塁手がベースを踏み外す。
 そして、馬目。「最後の打者か、サヨナラか。怖さより、皆が回してくれたのでなんとかしようと思った」。1ボールからの2球目、自分でも意外なほど力が抜けていた。打球は中堅手の頭を悠々と越え、大阪桐蔭の春夏連覇の夢を打ち砕いた。
 控え選手は酷な役回りだ。練習から実戦を想定するためフリー打撃では凡打なら1打席で交代させられる。「練習も試合も一打席一打席が勝負」と馬目。日ごろから研ぎ澄ましてきた集中力を土壇場で発揮した。
 「2死になってみんな9割は諦めていた」という佐々木監督。「でも、1割は諦めていなかったから逆転できた」と言葉を継いだ。(剣持雄治)


2017年08月20日日曜日


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