岩手のニュース

鹿踊り紹介に高校生一役 来年開設の民俗資料公開施設で展示パネル監修へ

及川さん(右)から鹿踊りの歴史を学ぶ大東高鹿踊部の生徒たち

 岩手県一関市が同市大東町に開設する民俗資料公開施設の展示に、地元の大東高鹿踊(ししおどり)部が一肌脱ぐことになった。生徒たちは、地元出身で鹿踊りの伝承や歴史に詳しい東松島高(東松島市)教諭及川宏幸さん(54)の指導を受けながら、地域の宝をアピールしようと知恵を絞っている。

 市は2018年度、旧渋民小校舎を改修して民俗資料公開施設を開設。地域に受け継がれてきた鹿踊りの流派の一つ「行山(ぎょうざん)流」を紹介する展示パネルの監修に、大東高鹿踊部も参加する。
 鹿踊部は06年度に大東高に統合された旧大原商高がルーツ。男女15人の部員が練習を重ねている。7月には展示内容について最初の勉強会が開かれた。
 この時、講師を務めたのが大東高OBの及川さん。東北歴史博物館(多賀城市)の勤務時代、無形民俗の研究に携わったのをきっかけに、高校で国語を教える傍ら、鹿踊りの歴史研究を進めてきた。
 及川さんの指導で生徒たちは、旧南部、仙台両藩で鹿踊りの様式が大きく異なっていることや、岩手、宮城の県境周辺で17〜19世紀に広がった行山流の中でも、大東高鹿踊部の踊りは「大原山口系」の系統に分類されることを学習した。
 部長の菊池希望(のぞみ)さん(18)は「これまで意識していなかったが、私たちの踊りには深い歴史があることを学んだ。魅力のある展示にするため、一層知識を身に付けたい」と意気込む。
 及川さんは「流派の正統な継承者という誇りを持ち、地域の宝を伝えてほしい」と期待する。


関連ページ: 岩手 文化・暮らし

2017年08月20日日曜日


先頭に戻る