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<この人このまち>ツーリズムで価値創造

犬塚恵介(いぬづか・けいすけ)1984年愛知県岡崎市生まれ。豊田工業高専卒。仙台市の一般社団法人「アーキエイド」代表理事などを経て、2015年2月、一般社団法人「おしかリンク」を設立。

 宮城県石巻市の一般社団法人「おしかリンク」は牡鹿半島で持続可能な地域づくりを目指す。代表理事の犬塚恵介さん(32)は東日本大震災の支援を機に半島を訪れ、人々の暮らしやぬくもりに共感した。地域に活力をもたらそうと、ツーリズムを軸に奮闘する。(石巻総局・水野良将)

◎一般社団法人おしかリンク代表理事 犬塚恵介さん

 −主な活動内容は。
 「地域の課題解決に直接的に関わる人を増やそうとチャレンジしています。農家や林業家などの担い手がいなくて荒れた土地や今ある資源を活用しながら、新しい価値を創造したい。そのプロセスへの参加を募り、知恵や経験を提供しています」
 「そうした『創造型ツーリズム』に取り組む一環で、牡鹿半島のヒノキで風呂を作るプログラム、風呂の床に使う雄勝石のタイル作りをしました。仙台市や石巻市、関東から延べ20人以上が参加し、職人に作り方を教えてもらいながら仕上げました。参加者の満足度は高いと感じています」

 −現在のおしかリンクのメンバーは。
 「30〜40代の計8人。5人が石巻出身、3人がIターンです。『牡鹿半島の暮らしが持続可能になるなら何でもやろう。ただ、地域の迷惑になることはやらない』がルール。荻浜地区の木造の空き家を改修し、活動拠点を整備しています」

 −設立の経緯は。
 「ツーリズムのプラットホーム作りがきっかけです。蛤浜(はまぐりはま)地区のカフェ関係者を発起人として課題を話し合い、方向性を探るうち、まずは創造型ツーリズムやコンテンツ作りをしていこうという話になりました」
 「旅館や民宿、集客のコンテンツを持つ団体の情報発信、会員『おしかびと』の募集などにも取り組もうと思います。地域の人と外から来る人とをつなぐ役割がしっかりできれば、この地域がどんどん良くなっていくのではないか、と感じます」

 −牡鹿半島の魅力は。
 「一番の魅力は人ですね。都会の人にはない生活の知恵を持っています。課題が山積している地域ということを地元住民が理解し、どうにかしなければいけないと考えている。地域を良くするためにチャレンジしたいという人にとても寛容な気がします」
 「地域に根付いた暮らしを大切にしたい。人口が減少したって、浜に3人でも5人でも住み続けていればいいと思う。魅力的な暮らしをする人がいなくならないようにしたいです」


関連ページ: 宮城 社会

2017年08月21日月曜日


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