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満州開拓思い不戦固く誓う 生存者らが記念碑お参り 大崎市

満州開拓団の犠牲者を追悼する遠藤さん(前列右から2人目)たち

 旧満州(現中国東北部)の開拓に従事した宮城県大崎市鹿島台の開拓団関係者と、住民による「鹿島台歴史研究会」の会員たち計15人が20日、同市鹿島台にある拓魂碑にお参りした。戦後72年の今年は碑が建立されて40年に当たり、参列者は犠牲者の冥福と平和を祈った。
 鹿島台分村の開拓のため、一家で渡満した遠藤みさ子さん(89)と妹の小畑よし子さん(82)が参列。父が満蒙(まんもう)開拓青少年義勇軍の農業指導員を務めた同市松山町の尾形京子さん(80)も参加した。碑に供え物をささげ、全員で黙とうした。
 会場を移して体験を語り継ぐ会も開かれた。毎年参列する遠藤さんは「体が許す限り、お参りを続けたい。日本人は威張っていたと思うが、現地の人が温かく迎えてくれ、ありがたかった」と話した。小畑さんは「平和が何より。戦争は二度としてはいけない」と述べた。
 尾形さんは引き揚げ中に3歳の弟がチフスにかかり、「まんまちょうだい」と言いながら息絶えた体験を語った。遺体は運べず、母は髪の毛と爪を持って帰国した。「『あなたの分も生きるから』と後ろ髪を引かれる思いだった。惨禍を繰り返さないよう平和を守る努力をしたい」と話した。
 碑は1977年、開拓団の生存者による「鹿島台拓友会」と鹿島台町(当時)が建立した。


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2017年08月21日月曜日


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