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地元産のおいしさ伝える ふたば未来学園高生ら野菜市 対面販売で交流

仲間と共に野菜を販売する佐藤さん(左から2人目)=19日、福島県広野町

 ふたば未来学園高(福島県広野町)の生徒でつくる「FMふたばプロジェクト」が19日、地元の農業者らと共に野菜などを対面で販売する初の市「ファーマーズマーケット」を町内で開いた。発案した代表の3年佐藤勇樹さん(18)は「地元の農産物のおいしさが伝わり、交流できる場になった」と手応えを語った。
 FMふたばや町二ツ沼直売所組合など8団体が二ツ沼総合公園にテントを並べ、野菜や菓子を販売。時折強い雨が降る中、町外からも人が訪れ、会話をしながら買い物を楽しんだ。
 ナスやキュウリなどを並べた直売所組合組合長の塩史子(ちかこ)さん(71)は「若い力でイベントを実現したのが素晴らしい。売る場が増えてうれしい」と話した。
 佐藤さんがマーケット開催を目指したのは、東日本大震災の復興支援の人材育成事業で昨夏に米国を訪れ、本場のにぎわいを見たのがきっかけだった。
 東京電力福島第1原発事故で今春まで全町避難していた富岡町の出身。県産農産物の風評被害が念頭にあり「幅広い年齢層が楽しみながら交流しているのが魅力的だった。農産物のイメージも変えられる場にもなると思った」と振り返る。
 帰国後に畑を借り、仲間を募って野菜栽培を始めた。祖父母が富岡町で作っていた新鮮な野菜のおいしさに改めて気付いた。少しずつ増えた仲間は23人。19日は一緒に作ったバジルや野菜ドーナツを直売した。
 「消費者が生産者と話をし、どんな人がどんな思いで作っているかを知ることで安心感が生まれる」と佐藤さん。今後も触れ合いの場づくりを目指すという。


2017年08月21日月曜日


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