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<奥山市長退任>「万全な市政と言えず」

市長として最後の訓示を行う奥山氏=21日午後4時5分ごろ、市役所

 「市民の命を守るのが責務の市長として、大変申し訳なかった」。21日に退任した奥山恵美子市長が最後の記者会見で繰り返したのは、謝罪の言葉だった。2期8年を振り返り、市民1002人が犠牲になった東日本大震災と、市立中生3人がいじめを苦に自殺した問題を真っ先に挙げた。「とても万全な市政とは言えなかった」と、硬い表情で悔いをにじませた。

 いじめ自殺について「子どもたちの窮状に救いの手を差し伸べられなかったのは大変残念だ。保護者や関係者におわびしたい」と陳謝。「未来のある若い世代が仙台で(暮らして)良かったと思えるよう、街づくりを進めてきたつもりだった」と肩を落とした。
 一方、任期中の成果として協働まちづくり推進、障害者差別解消、中小企業活性化の3条例の制定を挙げた。「街の発展の大きな軸となってくれれば、大変うれしい」と、今後の展開に期待を寄せた。
 広域連携にも触れ、「東北全体の発展がなければ仙台の未来もない」と強調。東北で急速に進む人口減少に懸念を示した上で、後任の郡和子新市長に対し、各県庁所在地5市長との連携強化を通じて「東北全体がどう活路を開いていくか、課題にチャレンジしてほしい」と促した。
 今後も仙台暮らしを続ける意向を示した上で、具体的な身の振り方については「一市民として、できることを探っていきたい」と述べるにとどめた。


2017年08月22日火曜日


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