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勉強にスマホ、あり?なし?「脳トレ」川島所長と中学生が議論

川島隆太氏
パネル討論で意見を交わす中学生ら=9日

 勉強中にスマートフォンを使うほど成績は下がる? 仙台市教委主催のフォーラムで、市内の中学生が「脳トレ」で知られる東北大加齢医学研究所の川島隆太所長と議論を交わした。「勉強中に必要ない」と主張する川島氏に、生徒らはスマホの効用を挙げて応戦した。
 川島氏が根拠とするのは市教委が毎年4月、市内の小2〜中3を対象に実施している標準学力検査と生活・学習状況調査の結果。昨年度の検査・調査で、自宅での勉強中に使うアプリの数が多かったり、使用頻度が高かったりするほど成績が悪い傾向が見られた(グラフ参照)。
 市教委は9日、学力向上や生活習慣改善を考える「学習意欲の科学的研究フォーラム2017」を太白区文化センターで開催。川島氏は基調講演で、検査・調査結果に基づき「スマホを使用することで、学校で学んだ内容が頭の中から消えている可能性がある」と指摘した。
 これに対し、長町中(太白区)の生徒らが川島氏とのパネル討論で反論。3年佐々木日美輝(ひびき)さん(14)は「友人は長時間使うが、私よりも成績が良い」、2年佐藤央進(あきみち)さん(13)は「教科書に載っていないことも調べられる」と強調した。
 川島氏は「絶対に使わなければならない理由があるのかを考えてほしい」と訴えた。
 川島氏と保護者との討論もあり、父母から「自分も長時間使うので子どもに注意しづらい」「家族間の送迎の連絡などで使う。楽で便利なツールだ」などの意見が出た。川島氏は「子どもに楽で便利な物を与えることが本当に良いことなのか」と再考を促した。
 市教委の担当者は「スマホの功罪を子ども自身が主体的に考えてほしい。パネル討論などを通じて考えるきっかけを与えることができた」と話した。
 市教委の検査・調査結果によると、スマホや携帯電話の学年ごとの所持率は小学生が59.2〜66.1%、中学生は62.9〜76.5%だった。


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2017年08月22日火曜日


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