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<Eカルテ>山村宏樹/首位だけ見て戦って

 西武とソフトバンクの6連戦をまさかの6連敗で終えた。課題は見えたが、まだ40試合残っており、優勝を諦める必要はない。

<勝負どころ6連敗>
 大事な6戦全てで先制点を許したことが響いた。安楽が投げた西武の3戦目を除き、5試合で三回までに失点した。打線が振るわない中、追い掛ける展開は苦しかった。
 ソフトバンク3戦目の辛島が5回2失点だったように、ほとんどの先発投手は試合をつくった。ただ、これが春先なら「打線や相手投手との兼ね合い」で済むが、今はシーズン終盤の勝負どころ。味方が点を取るまで失点しないつもりで頑張ってほしかった。
 ソフトバンク戦に岸、則本の2枚エースを並べ、2試合とも落とした代償は大きかった。ソフトバンクをたたいて首位に立つという意思表示をして、勝負に出た結果だが、力負けを印象付けた。
 初戦に新外国人のコラレスを先発させたことも気になった。チーム事情もあって起用したようだが、3回5失点。実績、経験が豊富ならまだしも、未知数の投手を勝負の6連戦の頭に行かせるべきだっただろうか。
 打線はここ5試合でわずか2得点。上位や外国人選手の当たりが止まっているが、そういう時期はある。それより気掛かりなのは、打線全体につながりが見られないことだ。
 三振するにしても打撃が淡泊に感じる。ファウルで粘って四球を取るなど、先頭が出塁すれば攻撃のリズムが出る。シーズン前半は「なかなかイーグルス打線からはアウトを取れない」と相手が思うぐらい粘りを見せたが、今はそうではない。
 ベンチでも嶋、銀次、藤田らがムードメーカーとなり、茂木、オコエら若い選手を今まで以上に引っ張ってほしい。
 シーズンは残り40試合。ソフトバンクと6.5ゲーム差で、直接対戦も7試合残している。まだぎりぎりで優勝を狙える状況だ。ここから2勝1敗ペースでソフトバンクに食らい付き、直接対戦で差を詰める。そういう意識で上だけを見て戦ってほしい。

<新人の藤平に期待>
 希望は22日のロッテ戦に先発する高卒新人の藤平だ。2001年に近鉄がリーグ優勝したときの岩隈久志(米大リーグマリナーズ)のような活躍を期待してしまう。
 01年は岩隈にとって高卒2年目のシーズン。今の東北楽天と同じ、首位から2位に落ちた盆明けに、優勝争いのライバルだったダイエー戦に先発して勝利を挙げた。岩隈はその試合を含め、シーズン終盤の7試合に先発して3勝1敗。このうち6試合が勝ち試合になり、優勝に貢献した。
 梨田監督は6連敗の後、「若い力を借りたい」と藤平への期待を口にしたと聞く。おそらく、01年の岩隈の姿と重ね合わせたのだろう。野手陣も「藤平をもり立てよう」と頑張ってくれると信じたい。(元東北楽天投手、スポーツコメンテーター)


2017年08月22日火曜日


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