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<秋田豪雨>生活再建 不安続く

床上浸水した嵯峨さん宅。壁やふすまに水位の跡が残り、畳から水分が染み出ていた=18日、大仙市刈和野
大雨でのり面が崩れ、片側交互通行となっている県道。下の水田も一部が被災した=18日、大仙市協和

 秋田県内での記録的な大雨で、住宅被害は21日までの各市町村の調査で、床上・床下浸水を中心に2200棟を超えた。雄物川の氾濫などにより特に被害が大きかった大仙市協和、刈和野などの一部地区では今も多くが生活再建に至っていない。被災者は「いつ元の生活に戻れるのか分からない」と不安を口にする。
 県によると、16日現在の住宅被害は全壊が大仙市で3棟、半壊が同市など3市1町で39棟。床上浸水が同市、横手、秋田、由利本荘市を中心に651棟、床下浸水は県全域で1513棟に上った。大仙市は被害棟数の約4割を占める。
 被災者は元通りの生活を取り戻そうと懸命だ。
 大仙市刈和野の無職嵯峨ミワさん(79)は1人で暮らす自宅が床上約1.5メートルまで浸水した。「比較的泥が少なかった」(嵯峨さん)ため、清掃はボランティアの手を借りずに終えたが、床板は乾燥するにつれて反り返り、波打っている。
 外した畳から今も水が滴る。「捨てるのはもったいないが、カビが生えてこないか心配」と話す。
 県と市は災害見舞金を支給するほか、リフォーム費用を補助する事業を災害復旧にも使えるようにするなどして支援する。だが、被災した家具や家財を全て賄うのには十分な金額でないという。
 嵯峨さんの場合、電化製品やボイラー、家具のほとんどが使えなくなった。17日に冷蔵庫を買い替えたばかりで物入りは続く。「元の生活を取り戻すめどが立たない」とため息を漏らす。


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2017年08月22日火曜日


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