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<タリウム事件>同級の被害女性「きちんと反省し罪償って」

証言台の前に座り判決理由を聞く元名大生=2017年3月24日、名古屋地裁(イラストと構成・田村角)

 元名古屋大女子学生の控訴審が名古屋高裁で始まるのを前に、小中学校の同級生だった被害女性(21)が22日、代理人を通じて報道各社の取材に文書で応じた。女性は「(無期懲役の名古屋地裁判決と)真剣に向き合ってほしかった」と現在の心境を吐露した。
 今年1〜3月に開かれた一審は裁判員らが22回に及ぶ公判で重刑に導いた。女性は「裁判官・裁判員の皆さまに出していただいた判決。私なりに受け止め、被告にも真剣に向き合ってほしいと思っていた」と被告側の控訴を振り返る。
 女性は高校2年だった12年5月、元名大生と仙台市内のカラオケ店に入り、飲み物に劇物の硫酸タリウムを混入されたとされる。「恐ろしい薬物の実験台にされた」「人間ができることではない」。地裁の法廷で朗読された供述調書には、今も解消できない怒りや恐怖がつづられていた。
 「今は裁判の行方を見守りたい」と女性。手脚の激痛や脱毛に突然襲われた中毒症状はほぼ回復し、現在は仙台市内で介護職に就いている。控訴審に臨むかつての親友に強く願う。
 「今度の判決で(刑期が)どんなに長いものであっても真剣に向き合って、きちんと反省し、罪を償ってほしい」


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2017年08月23日水曜日


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