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<医療情報共有>同意患者4万人突破 宮城県

東北大病院のブースで患者にシステムについて説明するスタッフ

 医療機関や福祉施設を情報通信技術(ICT)で結ぶ「みやぎ医療福祉情報ネットワーク(MMWIN)システム」を利用し、治療履歴を病院や診療所などで共有することに同意した患者数が今月、4万人を突破した。システムは災害時の医療提供に備えるのが目的。県内の病院などは「徐々に同意者が伸びている。さらに増やしたい」と、窓口で加入を呼び掛ける。
 仙台市青葉区の東北大病院では勧誘のブースを設置し、システムを運用する県や医師会などでつくる協議会のスタッフが、採血や投薬など共有する診療情報の項目を患者に説明する。
 加入した同区の無職男性(67)は「情報共有が進めば病状を繰り返し説明する手間がなくなる。かかりつけの病院が被災しても、データのバックアップがあれば安心だ」と話した。
 システムは2013年6月に運用を開始し、病院や診療所間でのデータ共有・活用を進めてきた。共通のサーバーに延べ約724万人分(18日現在)の診療データをバックアップし、うち共有に同意した患者は約4万500人に上る。
 協議会理事の中山雅晴東北大大学院教授は「東日本大震災では津波で沿岸の病院からカルテが流出し、適切な治療を施せなかった。地道に呼び掛けを重ね、賛同してくれる患者数を増やしていきたい」と話す。


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2017年08月23日水曜日


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