秋田のニュース

<横手アパート火災>生保受給者、精神科通院歴ある人ら多く入居

全焼したアパートを調べる秋田県警の捜査員ら=22日午後1時35分ごろ、秋田県横手市南町

 秋田県横手市南町で22日に全焼し、入居者とみられる5人が死亡・安否不明となった木造2階のアパート「かねや南町ハイツ」は、朝夕食付きで月5万円強という割安な家賃で全28室中、25室が埋まっていた。関係者によると、入居者には年金生活の高齢者や生活保護受給者、精神科の通院歴がある人もいて、社会的弱者の受け皿になっていた。
 不動産登記簿によると、アパートは築48年。仕出し業のよこてフードサービス(横手市)が運営し、20〜70代の男性24人と男性管理人が住んでいた。風呂やトイレ、食堂、台所は共同で、各部屋に6畳間と1畳分の収納がある。
 横手市社会福祉課の担当者は「個別の物件を紹介することはあり得ない」と否定するが、逃げて無事だった男性は「生活保護を受給する際、行政から紹介されるアパートだった。デイケアの生活訓練をしていた人もいた」と証言する。
 よこてフードサービス社長の佐々木安弘さん(48)が約10年前、精神保健福祉ボランティアの会長を務めた経験から、そうした人々も受け入れ、家賃を据え置いていた。佐々木さんは22日午前1時5分ごろ、警備会社からの一報で駆け付け、1階の部屋の戸を蹴破って避難を促したという。
 市消防本部が2012年に実施した立ち入り検査で、防火面の不備はなかった。15年に同社が管理する別のアパートが失火で全焼して以降、アパート内は火気を一切禁止していた。
 佐々木さんは「防火対策を取っていたつもりだった。今後のことは考えられない」と肩を落とした。

【動画】横手アパート火災(近隣住民提供)
http://www.kahoku.co.jp/movie/archive/2017/R76wTSKoUcM.html


関連ページ: 秋田 社会

2017年08月23日水曜日


先頭に戻る