宮城のニュース

<大郷町長選>3候補者 次世代型放射光施設誘致巡り応酬 27日投開票

大郷町が放射光施設の誘致を目指した東成田地区

 22日告示された大郷町長選(27日投開票)で、町が名乗りを上げていた次世代型放射光施設誘致が争点の一つに浮上している。放射光施設は産学連携組織「光科学イノベーションセンター」(仙台市)が今年4月、建設地を東北大青葉山新キャンパス(青葉区)に一本化。不調に終わった誘致を巡り、各候補は「一定の効果があった」「空振りに終わった」などと応酬を繰り広げている。

 町長選には3選を狙う現職赤間正幸氏(67)、元町議の新人石垣正博氏(69)、前町長の田中学氏(71)の3人が立候補している。
 町は2013年11月、放射光施設誘致を表明し、14年3月に町や議会などで組織する誘致促進協議会を設置した。
 15年6月には東北7国立大でつくる東北放射光施設推進会議の第三者委員会が候補地を丸森町、松島町、大郷町の3町に絞り、大郷町は牧場跡を中心とした東成田地区(約41ヘクタール)への誘致活動を展開。事前の地質調査や誘致活動費として1500万円を予算化した。
 誘致の先頭に立った赤間氏は「実際の支出は960万円。大郷の知名度向上や商工業の振興に向けた先行投資だ」と説明。「候補地への放射光関連施設誘致を続け、活用策も検討する」と活動の意義を強調する。
 石垣氏は、町が条例で定める放射性廃棄物などの町内持ち込み拒否を引き合いに「放射光施設は安全かもしれないが条例に反する」と持論を展開。「町は誘致前に条例の修正を検討するべきだった」と主張する。
 田中氏側も「冷静な判断がないまま前のめりになった結果だ」と批判。「赤間氏は厳しい財政の中で税金を投入して、結果、選定から外れて空振りに終わった。説明責任を果たすべきだ」と訴える。
 3氏の舌戦に住民は注意深く耳を傾ける。60代男性は「停滞が続く大郷にとって、放射光施設誘致は起死回生の夢の施設だった。不調に終わった総括は必要だ」と語る。50代女性は「(3候補は)足の引っ張り合いをしているようにしか見えない。次をどうするのかを語ってほしい」と話した。

 ◇大郷町長選立候補者
赤間正幸67農業   無現
石垣正博69自営業  無新
田中 学71会社役員 無前


関連ページ: 宮城 政治・行政

2017年08月24日木曜日


先頭に戻る