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<杜の都のチャレン人>綱渡り 気軽に楽しく

体験教室に通う小学生と菅原さん。習熟度に応じて楽しめるよう、高さ、長さの異なるラインを用意している=仙台市太白区のゼビオスポーツパークあすと長町

◎スラックラインの魅力を広める 菅原正志さん(59)

 「まっすぐ前を見たまま足を載せて立ち上がって」「思ったより難しいでしょ? それができたら、こっちを渡ってみよう」
 7月下旬、仙台市太白区のスポーツ用品店内で開かれた初級スラックラインの体験教室。額の汗も気にせず、入れ代わり立ち代わり訪れる初心者たちにアドバイスを続ける。
 スラックラインは、2.5〜5センチ幅のベルト状のラインの上で歩いたり、ポーズを取ったりする綱渡りのスポーツ。人気が高まりつつある。昨春から毎週木曜に開く講習会は、多いときで100人ほどが参加。毎回のように通う常連も増えた。
 「うまくなっていく姿や、楽しんでいる顔を見ると、俺もうれしい」と頬を緩ませる。
 2015年5月、妻の美幸さん(45)がホームページを作り、サークル「仙台スラックライン」の活動を始めた。動機は「友達が欲しかったから」。
 13年に精密機械メーカーを退職。翌14年、仙台で暮らす美幸さんとの出会いを機に鶴岡市から転居してきた。知り合いがほとんどいない中、思い付いたのがスラックライン。かつて知人に教わり、思い通りにならない面白さに引かれて道具を購入してあった。
 週末に公園の木などにラインを張って活動するようになって間もなく、ホームページを見つけた愛好者が集い始めた。「皆、寂しく一人でやってたんだ。友達はすぐにできたよ」
 体験教室の依頼も次々舞い込む。参加無料、自身はボランティアが基本だ。ラインを張る木がない場所で活躍するのは、会社員時代の経験を基に自ら設計・制作した木製のラックやスタンド。乗用車に積んで持ち運べる組み立て式だ。実は「作る方が得意」と笑う。
 「人生は綱渡り、趣味も綱渡り」。そんな軽口をたたきながら、スラックラインの楽しさを伝え、練習しやすい環境をつくろうと、日々力を注いでいる。(ま)

<すがわら・まさし>58年鶴岡市生まれ、羽黒高卒。仙台市泉区在住。代表を務める仙台スラックラインは、毎週末、宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園などで活動する予定。体験教室などの予定はホームページで確認を。


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2017年08月26日土曜日


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