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<閉伊川車転落>亡くなった男性の妻「現実受け止められない」

ライトバンがガードレールに衝突し、閉伊川に転落した付近を調べる捜査員=25日午後1時ごろ、宮古市区界

 「独立する夢をかなえたばかりだったのに…」。岩手県宮古市区界の国道106号で、男性4人が乗っていたとみられるライトバンが閉伊川に転落した事故。亡くなった建設業池田雄希さん(29)=宮古市黒森町=の妻(27)は突然の訃報に目を泣きはらし、連絡が取れない従業員3人の無事を祈った。
 池田さんは地元の中学校を卒業後、建設会社で働いたり、アルバイトをしたりして資金をため、独立への夢を膨らませてきた。念願かなって1年半ほど前、自宅に事業所を開設。弟の良治さん(19)も手に職を付けたいと今年、入社したばかりだった。
 森翔太郎さん(29)、古里瑞岐さん(25)ら従業員には柔軟に休みを取らせるなど、気を配りながらの経営で理想的な職場環境を築きつつあったという。
 「優しく、人なつっこい人柄」という池田さん。小学2年の長女(8)と幼稚園年長の次女(5)に愛情を注ぎ、9月末に生まれる予定の三女を抱きかかえる日を心待ちにしていた。
 「現実を受け止められない。せめて従業員の3人は無事であってほしい」。池田さんの妻はタオルで何度も涙を拭い、絞り出すように語った。


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2017年08月26日土曜日


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