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<秋田岩手大雨>「再建に踏み出したのに、むごすぎる…」2度目の浸水 落胆と困惑

雄物川の氾濫で浸水した工場内の片付けに追われる従業員=25日午後1時20分ごろ、大仙市神宮寺

 「やっと再建に踏み出したのに、むごすぎる」。東北地方北部に24〜25日に降った大雨で、大仙市内を流れる雄物川が3カ所で氾濫し、流域の住宅や工場、水田が浸水した。7月22、23日の大雨でも氾濫した場所で、復旧が進んでいた地域に落胆と困惑が広がった。
 同市神宮寺の建築業興栄建設神岡工場は、作業場や事務所など300平方メートル以上が1メートル程度水に漬かった。従業員によると、25日午前4時ごろに工場脇の小川が急激に増水し、濁流となって工場を襲った。午前11時半ごろに雄物川の水門が開いて水が引き、その後は従業員数人で角材などの資材が散在する工場内の後片付けに当たったという。
 7月の大雨では床上約1.5メートルまで浸水。加工機器8台やダンプカーなど5台が水に漬かり、被害総額は2000万円を超えた。2週間かけて泥かきや水抜きなどをし、今月初旬に営業を再開したばかりだった。
 高橋浄二取締役は「今後の生活は、今は想像できない」と肩を落とした。
 大仙市寺館と、隣接する大巻では、約20ヘクタールの水田が冠水した。「水害の常襲地帯だが、年に2回というのは記憶にない」。同市寺館の農業斉藤好夫さん(82)は困惑した表情を見せた。
 所有する0.9ヘクタールの水田は1.5メートルの深さまで冠水し、穂も水に漬かった。「今月上旬の開花時期と重なっていたら、壊滅的被害だった。冠水期間が長引かないか心配だ」と話した。
 7月の被害で相当な減収を覚悟したが、その後は水が引き、水田は元通りになった。「2度目の浸水は痛手だ。収穫が皆無にならなくても生育に響き、減収になる」と不安を口にした。


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2017年08月26日土曜日


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