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<蔵王山>「ざん」か「さん」か…呼び名変更、自治体の合意困難に 宮城2町長が慎重姿勢

蔵王山の呼び名について意見を交わす佐藤市長(左)と村上町長=25日、宮城県蔵王町役場

 国土地理院に登録された蔵王山の呼び名を、「ざおうざん」から「ざおうさん」に変えるための関係自治体の合意は困難な見通しとなった。変更を目指す山形市の佐藤孝弘市長が25日、宮城県蔵王、川崎両町を訪ね、趣旨を説明したが、両町長は約90年前に当時の自治体が決めた経緯などを挙げ、慎重な姿勢を示した。
 蔵王町役場で村上英人町長は、町内8小中学校のうち遠刈田小と宮中が校歌で「ざおうざん」と歌っていることに言及。「60年以上歌われてきた。県内の登山関係者の呼び方でもあり、違和感はない。一連の歴史の流れがあり、変更を『すぐに分かりました』とは言い難い」と述べた。
 国土地理院によると、前身の陸軍陸地測量部が1931(昭和6)年に作成した地名調書に「ざおうざん」の呼び名と、山形県の旧掘田、中川両村、宮城県の旧川崎、宮両村の各村長名が明記されている。
 川崎町の小山修作町長は町役場で、そうした歴史的な経緯に触れ「当時の首長たちがした決断は重い。時間をもらって返事をしたい」と話した。
 7日の白石市、七ケ宿町と合わせ、宮城県側の関係4市町長との会談が終了。佐藤市長は「思いに違いがあり、(上山市を加えた周辺3市3町による)共同での申請はほぼ不可能ではないか。山形市民の思いが少しでも実現するような方策を練りたい」と述べた。


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2017年08月26日土曜日


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