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台風10号豪雨から1年…教訓胸に 岩手県が総合防災訓練

高齢者役の男性に健康状態を尋ねる災害派遣福祉チーム=26日午前9時30分ごろ、盛岡市の見前南小
けが人を自衛隊のヘリコプターに搬送する消防署員=26日午前10時45分ごろ、盛岡市の盛岡南高

 岩手県沿岸部を見舞った台風10号豪雨から30日で1年となるのを前に、県は26日、盛岡市周辺を会場に水害を想定した総合防災訓練を実施した。自衛隊、消防、医療機関など75団体から約5000人が参加。避難所開設やけが人の搬送といった107項目の訓練で連携を確認した。

 訓練は、台風接近に伴う大雨で北上川の氾濫危険性が高まったとの想定で実施。台風10号豪雨を教訓に県が設置した「風水害対策支援チーム」が参集し、避難勧告を出すよう市町に助言した。
 避難所となった盛岡市見前南小には、高齢者や障害者が体を休める「福祉スペース」を設置。介護福祉士らでつくる「県災害派遣福祉チーム」が健康状態を尋ね、福祉施設へ搬送すべきかどうかを検討した。
 チームの訓練を指揮した県社会福祉協議会の加藤良太さん(44)は「台風10号豪雨では高齢者施設の避難が遅れて犠牲者が出た。安心して避難所に来てもらうため、福祉と医療の連携を一層強めたい」と話した。
 避難者を他自治体から受け入れる広域避難の訓練もあり、避難者名簿の作成手順を確認した。東日本大震災でも課題とされた外国人避難者への対応訓練は今回初の実施。盛岡南高の生徒たちがコンビニエンスストアの場所などを英語で伝えた。
 達増拓也県知事は「台風10号豪雨を経験し、県民の防災意識は高まっている。実際に起きた災害の教訓を踏まえ、今後も現実的かつ効果的な訓練を実施したい」と述べた。


2017年08月27日日曜日


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