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<わたしの道しるべ>脱管理で「生きる職場」

◎水産加工工場長 武藤北斗さん(41)=大阪府茨木市

 天然エビを加工販売する「パプアニューギニア海産」の工場長です。宮城県石巻市にあった会社は東日本大震災の津波で全壊。避難先の大阪で再建後、「好きな日に働き、休みたい日に休む」「嫌いな作業はやらない」というフリースケジュールを実践しています。
 きっかけは震災の2年後、石巻から一緒に来た社員が辞め、会社の存在意義を見詰め直したことです。人を縛って管理するのではなく、一人一人の生活を大切に、気持ちよく働ける「生きる職場」にしたいと試行しました。利益や効率は度外視でしたが、結果として商品の品質や生産効率が上がっています。大切なのは発想の転換。無理だと決めつけない。駄目ならやめればいいんです。
 原発事故さえなければ、東北で再建したかったです。豊かな自然、人の温かさを、東北を離れ実感しています。東北は東北のままでいい。働き方改革も復興も、政府の押し付けには違和感があります。「生きる職場」が、東北のチャレンジにとって何らかのヒントになればうれしいです。


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2017年08月27日日曜日


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