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スイカ暴落、白菜・ネギは鍋物需要…東北、冷夏で青果市場に異変

例年の約4分の1の価格で売られ、山積みになったスイカ=25日、仙台市青葉区の今庄青果

 東北の太平洋側で続いた低温と長雨が、青果市場に異変をもたらしている。夏野菜は生育不足で入荷量が減り、スイカは売れ残って価格が暴落した。これに対し、この時季に人気薄の白菜やネギは需要が増えて思わぬ高値になり、夏の青果の主役が交代した形だ。収穫の秋を控え、生産現場は対策に乗り出した。

 仙台市中央卸売市場(仙台市若林区)によると、8月以降、夏野菜のピーマンやキュウリ、ナスが高値で取引されている。
 岩手が主要産地のピーマンは日照不足が響き、入荷量が前年の半分程度の状況が続く。価格は1キロ当たり平均520円で、前年の約2倍。JA岩手中央会の担当者は「天候の回復を祈るしかない」と嘆く。
 スイカは、秋田や山形などヤマセの影響を受けにくい日本海側に産地が多い。入荷量は十分だったが、低温で売れ行きが低迷した。
 仙台朝市(仙台市青葉区)の今庄青果は売れ残りを防ぐため、値段を例年の4分の1程度の500円前後で販売する。仕入れ担当の高橋正洋さん(51)は「(気温が高く入荷量が少なかった)7月上旬は3500円でも売れた。今は冬の鍋物に欠かせない白菜やネギが売れている」と言う。
 白菜は、主要産地の長野が天候不良で収穫量が少ない上、低温による需要増で価格は前年の3倍近くに跳ね上がった。同様に高値だったネギは8月下旬に落ち着いてきた。
 一方、東北にヤマセを送り出すオホーツク海高気圧に覆われた北海道は、少雨で野菜が豊作だった。青果卸の宮果(若林区)は東北の夏野菜の不足を北海道産で補っており、通常は秋に仕入れる「北海道産キュウリ」が既に出回っている。
 ジャガイモやタマネギは前年より3割安く、宮果の担当者は「全ての野菜が品薄、高値ではないので他で代用してほしい」と話す。
 キュウリやモモなど夏の青果栽培が盛んな福島では、中通りや浜通りの農協が対策本部を設置した。JA福島中央会は「秋に収穫されるナシなどにも長雨による病気が懸念される」と早めの対策を呼び掛けている。


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2017年08月27日日曜日


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