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<アングル宮城>名取・閖上夏点描 古里の景色に再会

【風物】閖上名物のシジミ採りを楽しむ人たちの姿が、かげろうの中に浮かぶ。奥に見えるのは、7月に入居が始まった閖上地区の集合型災害公営住宅=2017年7月8日、名取川の閖上大橋付近

 名取川の河口に広がる宮城県名取市閖上地区には、海と川が織りなす季節ごとの景色が広がる。東日本大震災の津波に見舞われてから7度目の夏に訪ね歩いた。
 春はアユ、秋はサケが遡(そ)上する名取川で、シジミ漁が盛んに行われていた。シジミは再開して4年目になるが、アサリの方はまだ。「震災前の清流に戻らないと。少なくともあと数年はかかる」と広瀬名取川漁協の宍戸宗さん(77)。
 白い花が潮風に吹かれていた。ハマボウフウだ。閖上海岸に保護区を設けて大切に守っている。「名取ハマボウフウの会」の今野義正代表(74)は「津波に耐えて生き残った。今も励まされます」と言う。
 地区の住民が暮らす仮設住宅から、盆踊りのはやしが聞こえてきた。行く夏を惜しむかのように、踊りは続く。来年の盆踊りは、懐かしい閖上に戻ることが決まっている。(写真部・小林一成)


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2017年08月28日月曜日


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