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<中部電>下北で地熱開発へ むつ市と共同、燧岳周辺

 中部電力がむつ市の燧岳(ひうちだけ)(781メートル)周辺で、市と共同で地熱発電開発に乗り出すことが27日、市関係者らへの取材で分かった。単独開発を断念した市がパートナーを探していた。成功すれば青森県内初の地熱発電で、5〜6年先の事業化を目指している。
 関係者らによると、市は6月下旬から7月上旬にかけて大手電力会社などに共同開発の公募をかけ、応募のあった中から8月上旬に中部電力を選定した。燧岳周辺の温泉事業者らへの説明を終え次第、両者で協定を結ぶ予定だ。
 想定する発電規模は2000〜3000キロワット程度。市は地熱を農業や融雪、大型露天風呂など2次、3次に活用するカスケード利用を構想する。早ければ来年度にも燧岳周辺でボーリング調査を実施して地下の詳細構造を調べ、有望地の選定に入る。
 ボーリング調査は1回で5億〜6億円かかる。市は2014年、国の補助制度を活用した調査に乗り出した。17年度に補助が全額から75%に変わったことで、パートナーとの共同開発に方針転換していた。
 燧岳周辺では約30年前に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が地熱資源を調べ、地下深部で200度を超える熱資源が確認されている。
 弘前大北日本新エネルギー研究所(青森市)によると、燧岳には豊富な熱源がある上、国立公園の特別保護区にも入っていないため、地熱発電の有望地だという。
 中部電力の広報担当者は「(共同開発の)候補に認定されただけなので、何とも言えない。これから協議し、開発の準備を進めていきたい」と話した。


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2017年08月28日月曜日


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