宮城のニュース

<リボーンアート>塩釜の仏料理人、特設店運営

料理を皿に盛り付ける赤間さん

 石巻市の牡鹿半島などで開催中の総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」で人気を集めるレストラン「リボーンアート・ダイニング」の運営に、塩釜市のフランス料理人赤間善太さん(32)が参加している。共同で切り盛りする地元石巻の料理人たちと互いに腕を磨き、食で地域振興に貢献しようと気持ちを奮い立たせている。
 ダイニングは、石巻市荻浜地区の浜辺にたたずむ特設レストラン。RAF期間中、全国の著名料理人らが日替わりでメインのシェフを務め、地場の食材を使った料理を振る舞う。
 赤間さんは参加料理人の中で2番目に若い。父親の善久さん(67)がオーナーシェフを務める塩釜のフランス料理店「レストラン・シェヌー」では、スーシェフ(副料理長)を担う。
 RAFでは7月下旬、メインのシェフとしてコース料理を提供した。宮城県産の白身魚や枝豆を使ったテリーヌ、志波姫豚のロティなど4品を、見た目が涼しげに仕上げた。
 その日、客の中には善久さんもいた。シェヌーで提供する料理は善久さんが考案し、主な調理を担う。そのため、ダイニングは赤間さんが独自の料理に挑戦する場でもあった。
 「メインの料理は良かった」。食後、善久さんから声を掛けられた。「普段、料理を褒められることは少ない。素直にうれしかった」と赤間さん。
 シェヌーは善久さんが37年前に開店。塩釜ならではの新鮮な魚介類を生かしたフランス料理を提供し、人気店となっている。
 店はいずれ赤間さんが継ぐ。「父親が築いてきた信頼を崩さずに、自分の色も出したい。ダイニングの経験は大きな糧になる」
 著名料理人らのサポートや、調理場を取り仕切るのは石巻の料理人たち。東日本大震災のボランティアをきっかけに移住し、店を構えた人が多くいる。
 「縁もゆかりもない土地に店を開き、地域のため活動している。地元出身者としてもっと頑張りたい」
 震災で被災した塩釜、宮城を食で盛り上げたい。その思いを胸に、先輩料理人の背中を追う。


関連ページ: 宮城 社会

2017年08月29日火曜日


先頭に戻る