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<学力テスト>仙台と他地域格差 学習塾「競争意識の希薄さ一因」

仙台市と宮城県内他地域の平均正答率
仙台市と宮城県内他地域の平均正答率

 28日公表された全国学力テストの結果で、今回から初めて仙台市単独と、仙台を除いた宮城県内他地域の平均正答率が明らかにされた。仙台市が全8科目で他地域を上回り、小学校は2〜4ポイント高く、中学校では7〜9ポイント差に拡大。宮城県内の学力格差が浮き彫りになった。

 仙台市単独と県内他地域の正答率はグラフの通り。小学校は国語Bと算数Bで4ポイント、中学校は数学Aで9ポイント、数学Bで8ポイントの差がついた。仙台市の中学校は全国トップクラスの秋田県に肩を並べる水準で、宮城全体の平均正答率を押し上げている。
 一方、仙台を除く県内他地域は全国平均を小学校の算数Aが4ポイント、Bは2ポイント下回り、全国最下位となる数値。中学校も全4科目で最下位レベルに低迷した。政令市とその他地域の学力差は、政令市がある15道府県の中で最も広がっている。
 県教委の奥山勉義務教育課長は「仙台市以外でも平均を上回る市町村があり、詳細に分析する必要がある」との見方を示した上で、「正答率の差が縮まるよう市町村教委と連携して取り組みたい」と話した。
 学習塾の河合塾NEXT(仙台市)の岡宏志教育運営部長は「宮城は仙台市に人口や学校が集中し過ぎ、その他地域では競争意識が薄い。環境の違いが学力差につながっているのではないか」と原因を分析した。
 広がる格差を是正するには下位層の底上げが欠かせないと強調し、「各学校と教員が結果をしっかり受け止め、一人一人の子どもに向き合う必要がある。習熟度に応じたクラス分けや授業の導入などを検討してほしい」と指摘する。


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2017年08月29日火曜日


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