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<Eパーソン>玉川温泉 堀江修社長/新たなファン獲得へ

<ほりえ・おさむ>法政大大学院経営学科修了。1990年ホテル小田急入社。東日本大震災事業者再生支援機構、水戸京成ホテル総支配人などを経て、2017年7月から現職。55歳。横手市出身。

 秋田県仙北市田沢湖玉川で温泉旅館「玉川温泉」と「新玉川温泉」を経営する玉川温泉(仙北市)は、豊富な湧出量と日本一の強酸性の泉質を誇り、2016年度の宿泊客数は合わせて延べ約13万人に上る。過去の過剰投資などにより債務超過に陥ったが、昨年12月に地域経済活性化支援機構(東京)が地元企業と共に支援することが決まり、再スタートを切った。7月1日就任した堀江修社長に今後の戦略を聞いた。(聞き手は秋田総局・渡辺晋輔)

 −どの地域からの来客が多いのか。
 「2施設の利用客の半数は関東から。東北は25%程度で、県内に限ると全体の1割だ。秋田市民への認知度をもっと高める必要があるほか、仙台市や盛岡市からの客層も厚くしたい」
 −誘客をどう進めるか。
 「まずは温泉を体験してもらうことでリピート客の拡大につなげたい。従来の湯治や療養目的の長期利用客を増やすと同時に、十和田八幡平国立公園が付近一帯に広がる立地を生かして、トレッキングを含めた温泉以外の魅力を発信し、家族連れなど新たなファンを獲得したい」
 「初の試みとして7月末から8月上旬、強酸性の温泉を活用した親子向けの自由研究応援プランを販売した。新しい客層に届けていく商品だ。このほか、訪日外国人旅行客(インバウンド)も狙っていきたい」
 −玉川温泉の強みとは。
 「独特の泉質だ。潜在的なポテンシャルは高く、温泉以外の部分を底上げすることで多くの人に来てもらえるはずだ。そのためにエレベーターの設置やレストラン改装などを手掛けていくほか、情報発信や宿泊プランなどのソフト面でも魅力を向上させ、利用客の満足度を上げたい」
 −再生への意気込みを。
 「企業再生は一人ではできない。スタッフと勉強会を開き、料理やサービス内容を議論している」
 「これまでにホテルの総支配人を務めたほか、東日本大震災以降はホテルや旅館の再生業務に携わってきた。培ってきた経験とノウハウを生かし、経営のかじ取りをしていく」


関連ページ: 秋田 経済

2017年08月29日火曜日


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