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<伊豆沼・内沼>最新機器が生態系守る 東大開発の無人ボートで水草刈り

前方に設置したバリカン状のカッターを水深50センチほどにセットし、水草を刈り払うロボットボート

 ロボットやネットワークカメラなど情報通信技術(ICT)を自然界の生態系監視や管理に活用しようと、環境団体の関係者らを招いた最新機器の現地視察会(宮城県主催)が29日、宮城県栗原市の伊豆沼・内沼であり、60人が参加した。同沼をはじめ全国の湖沼ではハスやヒシなどが過繁殖して生態系を破壊するケースが目立つため、適正管理を目的に開発された自動刈り払いロボットボートが初めて公開された。
 ボートは長さ2.5メートル、幅1.2メートルで、東大が開発した。前部にバリカン状のカッターを装着しており、人が乗船することなく遠隔操作や自立航行で刈り払いをする。スクリューでは水草が絡まりやすいので、船体の左右に設置した水かきで進む仕組み。この日は1メートルを3秒ほどかけて前進しながら水草を刈り払った。
 現状のバッテリーなら8時間の稼働が可能。携帯電話の回線を利用して遠隔操作する。昨年から開発を進めており、今後は伊豆沼・内沼で試験を繰り返して完成度を上げる。
 視察会では北大が開発したマガンやトンボなどの自動モニタリングシステムや、酪農学園大による小型無人機「ドローン」を活用したマガンの生息数把握方法の紹介も行われた。
 ロボットボートを開発した東大院の海津裕准教授(農業機械学)は「全国的に湖沼ではスイレンやハス、ヒシなどの過繁殖が問題になっている。ロボットボートならば人手をかけずに刈り払いができる。完成度を上げて全国の湖沼で活用したい」と話した。


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2017年08月30日水曜日


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