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<平泉柳之御所遺跡>堀で土橋跡を発見 中尊寺往来に使われた可能性

土橋の幅を示す左右のくい。中尊寺方向(奥)に道が通じていたとみられる

 岩手県教委は29日、奥州藤原氏の政庁跡とされる岩手県平泉町の柳之御所遺跡で、12世紀半ばまでに造られたとみられる土橋の跡を発見したと発表した。中尊寺との往来に使われた可能性を考古学的に証明する発掘成果で、世界遺産の追加登録に向けた重要な資料として期待される。
 発掘場所は中尊寺方向に面した北西部の二つの堀のうち外側の古い堀で、長さ約5〜6メートル、幅約4.5メートル、高さ約2メートル。古い堀で橋が見つかったのは初めて。
 元の地面を残す工法で造られており、堀が掘削された12世紀前半〜中ごろ、計画的に整備されたとみられる。過去の調査では同じ場所から中尊寺に向かって延びる道路跡も確認された。
 藤原氏の初代清衡は11世紀末に平泉に移り、政庁「平泉館(ひらいずみのたち)」を拠点に中尊寺建立に当たったとされる。
 平泉遺跡群調査整備指導委員会の田辺征夫委員長は「浄土思想によるまちづくりの中心に平泉館があったことを裏付け、遺跡の重要性を示す」と話した。


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2017年08月30日水曜日


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