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<汚染廃>宮城・亘理町 焼却せず全量処理へ

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の放射性廃棄物に関し、宮城県亘理町は町内の約160トン全量を焼却せずに牧草地にすき込む方法で処理する方針を決めたことが30日、分かった。町は関連予算2638万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を1日開会の9月定例会に提出する。
 町は当初、岩沼市にある亘理名取共立衛生処理組合の焼却炉で他のごみと混ぜて焼却する考えだった。しかし、組合の最終処分場の処理能力が限界に近づき、焼却灰を県外の業者に委託していることから灰の外部委託は難しいと判断。炉周辺の風評被害にも配慮し、焼却を見送ることにした。
 亘理町内の基準以下の廃棄物は全て牧草で、農家5戸に保管されている。最も高い濃度は1キログラム当たり970ベクレル。すき込みは元の採草地などで行われる。町は関連議案可決後、すき込みが行われる地域住民を対象に説明会を実施する。
 亘理名取共立衛生処理組合を構成する名取、岩沼、亘理、山元の2市2町全体の基準以下の廃棄物は計約280トン。他の1市2町も焼却以外の方法で処理する見通し。


2017年08月31日木曜日


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