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<原発世論調査>地元同意「県と県内全自治体」55%

安全対策工事が進む東北電力女川原発。奥に女川町中心部が見える

 河北新報社が宮城県内を対象に実施した原発に関する世論調査で、東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に必要な「地元同意」=?=の範囲に関し、村井嘉浩知事が主張している「県と立地自治体の女川町、石巻市」が適切だとする回答は7.6%にとどまった。最も多かったのは「県と県内全ての自治体」で、過半数の55.5%に上った。
 これまで九州や四国などで再稼働した原発の地元同意の範囲も、村井知事の主張と同じ県と立地自治体に限られている。しかし東日本大震災で被災した宮城県内では範囲拡大を求める意見が圧倒的に多く、今後も議論になりそうだ。
 県と立地2市町に、半径30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)の5市町(登米市、東松島市、涌谷町、美里町、南三陸町)を加えた範囲が適切との回答は29.5%だった。
 「県と立地自治体」と回答した割合は、地域別に見るとUPZ5市町が特に低く4.7%。「県と県内全ての自治体」は立地2市町が他地域より多く、61.4%だった。
 原発事故を想定した避難計画については、策定した立地2市町とUPZ5市町の32.3%が「どちらかといえば不十分」と回答。「不十分」の26.5%と合わせ、58.8%が不備を指摘した。「十分」「どちらかといえば十分」は計25.6%だった。
 不十分とする理由は「放射性物質汚染の広がり方の想定が不十分」が36.0%でトップ。「住民への周知が徹底されていない」が23.6%、「高齢者ら要援護者の避難想定が不十分」が16.5%で続いた。
 東京電力福島第1原発事故後の新規制基準で、原発の運転期間は原則40年に制限された。運転開始から33年が経過し、東北電が対応を明言していない女川原発1号機は「廃炉にすべきだ」が75.2%、「40年ルールから延長してよい」が20.1%だった。立地する女川町でも、廃炉を求める意見が60%を超えた。

[地元同意]原発再稼働の前提となる地元自治体の同意に法的規定はなく、政府は「立地自治体等関係者」の理解を得て再稼働を進める方針を示す。これまで国の新規制基準に基づき再稼働した九州電力川内原発(鹿児島県)、関西電力高浜原発(福井県)、四国電力伊方原発(愛媛県)も、対象は県と立地自治体に限られた。一方、東京電力福島第1原発事故を受け政府は2012年、避難計画策定を義務付ける範囲を半径8〜10キロ圏から30キロ圏に拡大した。


2017年08月31日木曜日


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