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<コメ作況>宮城全県「やや良」登熟進行に不安残す

ササニシキの調査圃場での県の生育調査。7月の好天から穂数などは平年以上の生育を見せるが、日照不足と低温による実入りへの影響が心配される=30日、宮城県大崎市古川

 東北農政局が30日発表した県内の2017年産水稲の作柄概況(15日現在)は、「やや良」(平年比102〜105%)となった。調査の段階で長雨と低温の影響は限定的だったが、関係者からは登熟(もみの実入り)の進行を心配する声も上がった。
 この時期の「やや良」は15年産以来。各地域の作柄概況は図の通り。県内全域で7月の気温、日照時間とも平年を大きく上回り、順調に生育が進んだ。穂数は「多い」(106%以上)、穂数と1穂当たりのもみ数を乗じた全もみ数は「やや多い」となった。
 一方、仙台市で36日連続の降雨が観測されるなど8月の記録的な長雨と低温の影響を受け、登熟は県内全域で「やや不良」(95〜98%)となり、実りの秋に向けて不安が残った。
 コメの実入りなどが懸念される中、農協グループは農作物異常気象対策本部を21日に設置し、対応を検討している。各農協に課題や要望などを聞いた上で、対策をまとめる見通しだ。
 全農県本部米穀部の担当者は「天候が回復し、少しでも登熟が進むことを期待したい。刈り取りの適期は、水田の様子を実際にしっかりと見て判断してほしい」と呼び掛ける。
 県は今月、低温による天候不順としては03年以来、14年ぶりに緊急の対策会議を開催。登熟を促す水管理やいもち病への警戒、水田の見回り徹底などを関係機関に周知している。


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2017年08月31日木曜日


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